当時、もともと僕はやりたいこともなくて目的もなかったので、不良をやってました。中学1年生のころですね。この頃、僕はギターにハマりだして、勉強全くせず。なので勉強は全くできませんでした。この頃は、一応学校は行きますが、カバンの中から何も出さないでそのまま持って行っていました。(笑)ある日、京都の拾得というライヴハウスに東京から来たバンドを観に行きました。鳴瀬喜博さん(ナルチョさん)か山岸潤史さんのバンドだったと思います。ライヴが終わった後に僕はメンバーの皆さんに話しかけに行って「中学卒業したら、ギターやりたいから高校行かないで東京に行きたい。スタジオミュージシャンになりたい。」と言いました。そしたら皆「高校くらい行った方がいい」っておっしゃって、僕はびっくりしました。そのバンドのメンバーの方はみんな大学で出会ってて、みんな大学行ってから音楽を凄く好きになって。大学卒業してまだ音楽が好きで、音楽で仕事できてからプロになった、との事でした。なので「だから高校行かずに東京に行くってのはあまり良い発想ではない」と言われました。ギターの人は工学部、ピアノの人は文学部、みんなに言われました。これが僕のターニングポイントでした。家帰って母親に「おれ高校行きたいんやけどどうしたらいいかな?」って言ったら母親は「塾行ったらどうや」って。それで中2から塾に行き始めました。正直な話、その頃の僕は、”Be 動詞” と”方程式”の意味が全く知らなかったのである友達から”おまえは絶対に高校なんか行けへん”と言われました。でもギターのためにはと思うと何でもやったらできると信じました。それでだんだん不良をやめました。「殴り込みにいこう」って誘われても「今日塾あるから」って(笑)

後で思うと、あの時話しかけたのが、もし違うバンドやったらどうなってたんでしょうか。大阪のブルースバンドやったら「高校なんて行かなくていい」って言われてたりして(笑)なので僕の人生は色んな人に良い意味で左右されてます。あるバンドを観に行って、話しかけに行ったとか。色々行動したことによって何か僕の人生に変化が。なので僕は、自然に不良やめて自然に高校行きたくなって自然に大学行ったわけではなくて、僕自身色んな人に意見を聞いて、自分で「良いな」って思ったら、そういう行動をしました。何もしないと何も起こらないです。貪欲に行動したことがどんどん人生を変えました。僕がアメリカに来て28年生活できてることも、そのきっかけは、”ライヴハウスに行った事“だと思いませんか?なので個人的な努力ももちろん大事ですが、人間は一人では何もできないって事です。外に出て行く、人と出会い、人から(自分よりも何か経験されている方)学ぶ事が大事です。人の意見に鵜呑みにして影響されるすぎるのも良くないですが、ある程度人の意見も聞いて、一度自分のフィルターに通して、深く理解して、そこから学ぶか?気にしないか?また自分なりに人のヒントから発展させるか?色々あります。